米Squareは来年、米Appleのモバイル決済サービス「Apple Pay」をサポートする──。同社のジャック・ドーシーCEOが11月21日(現地時間)に公開された米CNNMoneyのインタビュー動画でそう語った。
インタビュアーの「SquareはApple Payの競合とみられていますが」という問いかけに対し、ドーシー氏はモバイル決済という用語は広い意味で使われており、Apple Payはクレジットカードを便利にするものだが、「われわれが構築しているのはクレジットカードではなく、支払い端末であり、キャッシュレジスターなのだ。このレジはあらゆるフォーマットの支払いに対応する」と語った。「では、SquareはApple Payをサポートするんですね?」という確認に「すべてのフォーマットに対応するつもりだ」と答えた。
Squareは米ZDnetに対し、2015年中に非接触型決済に対応すると語った。
現行のSquareの端末(SquareリーダーおよびSquareレジ)はApple Payに必要なNFCをサポートしていない。SquareリーダーをNFC対応にするにはハードウェアの改変が必要だが、SquareレジはiOSおよびAndroid端末で使うアプリなので、インストール先のiPadやAndroidタブレットがNFC対応であればアプリのアップデートだけでApple Payに対応できそうだ。
2009年創業のSquareは、当初はiPhoneに挿してカードリーダーとして使うモバイル決済端末のSquareリーダーを提供していたが、2011年にクレジットカードの読み取り不要のSquareレジの提供を開始した。その後、メール1本で送金できる「Square Cash」も立ち上げ、Squareレジを多様なモバイル決済のポータルと位置付けている。
インタビューの動画はこちらで視聴できる。
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