「値上がりは継続していますが、上がるペースは落ちています」
急激な円安によるPCパーツの値上がりは今週から本格化すると警戒されていた。実際、HDDとメモリを中心に、CPUやSSDの値上がりが多くのショップで行われている。
しかし、値上がりのペースは現在のところ予想を下回っているようだ。パソコンSHOPアークは「4TバイトHDDでいえば1週間で1000円くらい上がると見ていましたが、その半分以下の値上げに収まっています。円相場の動きや代理店の在庫の具合から、どうにか緩やかな動き方で済んでいるといった感じですね」と話す。
警戒された大幅な値上げがまだなされないこともあり、アキバ全体でパニックは見られなかった。駆け込み需要は複数の店舗で起きているが、各ジャンルの売れ筋商品が極端な品薄になるほどではない。
TSUKUMO eX.は「強いて挙げるなら、法人さんの駆け込みで、1Tバイトと500GバイトHDDの在庫が薄くなっていますね。複数台のマシン用に、安い低容量のドライブを大量に買っていく法人さんはいらっしゃいますから」と語る。
とはいえ、安堵の表情はまだどこも浮かべていない。某ショップは「代理店から仕入れ値の大幅アップはすでに予告されているので、時間の問題で数段上がるのはほぼ確実です。年末に向けてボード類の値上げも実施される可能性がありますし、購入を検討しているならお早めにという状況は変わらないですね」と話していた。
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