米Amazon.comは11月4日(現地時間)、米国のプライム会員向け新サービス「Prime Photos」を発表した。年会費99ドルのプライム会員は、無料で高精細の写真ファイルを無制限にAmazonのクラウドに保存できる。
プライム会員は、同社が2011年に立ち上げた「Amazon Cloud Drive」のモバイルアプリ(iOS/Android/Fire OS)経由で端末で撮影した写真をアップロードしたり、PCやMacのWebブラウザ、「Amazon Fire TV」、「Fire TV Stick」、プレイステーション 3および4(PS3、PS4)などで保存した写真を閲覧できる。
Amazon Cloud Driveで無料で使えるストレージは5Gバイトまでだが、Prime Photoは無制限だ。ただし、Prime Photoの対象は写真のみで、動画や文書ファイルなどに関しては無制限ではない。これまでCloud Driveに保存してきた写真ファイルの容量分はカウントされなくなる。
写真を保存できるクラウドストレージサービスとしては米AppleのiCloud Drive(5Gバイトまでは無料)、米GoogleのGoogleドライブ(15Gバイトまで無料)、米MicrosoftのOneDrive(15Gバイトまで無料、Office 365と併用すれば無制限)、米DropboxのDropbox(2Gバイトまで無料だが、多様なオプションで無料ストレージを拡大できる)などがある。写真編集ツールが付属するなど、それぞれに特徴がある。Prime Photoには今のところ写真編集ツールはないが、バックアップと閲覧用であればほとんどのプラットフォームに対応するため、便利だろう。
なお、米国以外のプライム会員向けにこのサービスが提供されるかどうかは発表されていない。
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