米GoogleのNiantic Labsは9月25日(現地時間)、スマートフォン向け位置情報ゲーム「Ingress」の新機能「Mission」を発表した。RPGゲームのクエストのように、与えられたMissionをコンプリートすると特別なメダルを獲得できる。
Ingressは2012年11月にAndroid向けにスタートした位置情報ゲーム。おおまかに言えば、2つの勢力に分かれた「エージェント」と呼ばれるユーザーが、現実世界に重ねた仮想現実上の「ポータル」を取り合ういわゆる陣取りゲームだ。
Missionは、漫然と身近なポータルを攻略するのではなく、Mission制作者が設定した一連のポータルや用意したパズルを順に攻略していくというもの。
例えば観光地であれば、名所旧跡をMissionに組み込むことで、Ingressプレーヤーにユニークなツアーガイドを提供できる。プレーヤーはMissionに従って行けば、最適なルートで観光スポットをたどれるというわけだ。
Nyantecはまた、地域案内サービス「Field Trip」のデータをIngressに統合することで、Field TripのスポットをMissionに組み込めるようにした。2012年9月に立ち上げた同サービスには、現在200以上のパートナーが提供する歴史、芸術、建築、ショップ、レストランの情報が登録されている。
まずはNyantecのチームメンバーや一部のエージェントがMissionを公開した。将来的には誰もがオリジナルのMissionを制作できるようにする計画という。
IngressのiOS版が7月にリリースされて以来、エージェントは急増している。Nyantecのジョン・ハンケ氏によると、現在700万以上のアプリがダウンロードされており、世界中で3万以上のAnomalyイベント(複数のエージェントが協力して大規模な作戦を実行するイベント)が行われたという。
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