近年、話題の「ふとんクリーナー」。ふとんに潜むダニの死骸やふんなど、アレルゲンとなるハウスダストを取り除くというもので、きれい好きの人やアレルギー症状に悩む人を中心に受け入れられている。ふとんを外に干せない高層マンション、あるいはふとんを運ぶことが難しい高齢者世帯のニーズも高いという。
そこで今回は、ふとんをきれいな状態に保つための“普段使い”を前提として、「ふとんクリーナー」の代表格であるレイコップとダイソンの掃除機を比較。その威力と使い勝手を検証していこう。
製品名 | レイコップRS(RS-300) | レイコップLITE(RE-100) | ダイソン「DC61」 |
---|---|---|---|
電源 | AC100ボルト(コンセント) | バッテリー(ミニモーターヘッド使用で17分) | |
吸込仕事率 | 65.1W | 29.4W | 28AW(※) |
UVランプ | 8ワット | 6ワット | なし |
パワフルWたたき | 4000回/分 | 3300回/分 | なし |
外形寸法 | 359.7(幅)×431.5(奥行き)×155.2(高さ)ミリ | 300(幅)×352(奥行き)×150.5(高さ)ミリ | 208(幅)×395(奥行き)×144(高さ)ミリ |
重量 | 2.3キログラム | 1.95キログラム | 1.55キログラム |
※AW=エアワットという独自の呼び方。意味は吸込仕事率と同じ
「ふとんクリーナー」の先駆者、レイコップ
医師が考案した「ふとんクリーナー」として有名なレイコップ。ふとんクリーナーという1つのジャンルを作り上げたといっても過言ではない製品だ。
レイコップには、掃除機本来のバキューム機能に加え、底部に取り付けられた紫外線ライトを照射して除菌する「光クリーン」、その前方にある振動パットで毎分4000回もふとんを叩く「パワフルたたき」という機能がある。
本体は2.3キロと重めながら、使い勝手については良く考えられている。例えばダストボックスは上から中が見えるクリアタイプで、運転時にはゴミのたまり具合を確認できるようライトが点灯する。またフィルターを付け忘れた場合は動き出さない「フィルター付け忘れロック」、底部の2カ所に設けられたセンターがふとんを感知しないと紫外線を照射しないなど、安全機構も充実。またゴミ捨て時には、ダストボックスをフィルターごとバケツの水に入れて洗うことができるため、ホコリが飛び散らないのもメリットだ。
一方のレイコップLITE(RE-100)は、今年6月に投入された最新モデル。ラインアップ上はエントリー機にあたり、スペック上の吸込仕事率はレイコップRSの半分以下で、パワーモードは搭載していない。また、UV-Cライトの出力や「パワフル叩き」の性能も若干抑えられている(スペック表参照)。
強力モーターのダイソン「DC61」
ダイソンの「DC61」は、ふとん専用クリーナーではない。本体はスティック型クリーナーの「DC62」と共通で、新たに開発したデジタルモーター「DDM V6」と2層に配列されたコーンを持つ「2ティアー・ラディアル・サイクロン」が特徴だ。
コンセントに接続する必要のないコードレスタイプで、内蔵バッテリーで約26分間の掃除が可能。ただし、ふとん掃除には「ミニモーターヘッド」というモーター内蔵のヘッドが推奨されていて、これを使ったときの駆動時間は約17分だ(強モードのみの使用では6分)。
なお、DC61にはミニモーターヘッドのほかに「コンビネーション隙間ノズル」とモーターなしの「ふとんツール」が付属している。なぜ、ふとん掃除に「ふとんツール」を推奨していないのかといえば、アレルゲン対策ではミニモーターヘッドのほうが効果的なのだという。ふとんツールを見ると両サイドに空気が通スリットを設けるなど、ふとんに吸い付かないように配慮されているが、そのため吸引力を最大限に伝えられないのだろう。
ダストボックスはクリアタイプで、横にあるレバーを引くと底面が開く仕組み。ゴミ箱の上で開けば、手を汚すことなくワンタッチでゴミを捨てられる。
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