ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、「東京ゲームショウ2014」(千葉・幕張メッセ、9月18〜21日)で、プレイステーション 4(PS4)に接続することでバーチャルリアリティ(VR)を楽しめるヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Project Morpheus」を出展している。実際にゲームを試遊することもできる。
「Project Morpheus」は、SCEが今年3月に初披露したHMD。「Oculus Rift」で火がついた仮想現実(VR)ムーブメントに対するSCEからの回答だ。
加速度センサーとジャイロセンサーを搭載するほか、PlayStation Cameraによって頭部の動きや位置を正確にトラッキングし、映像が360度全方向にリアルタイムに変化する。またPlayStation Moveとも統合され、仮想世界で剣を再現して戦うといったことも可能になっている。
フルHDで見る視界は鮮明
TGS会場では、上下左右360度の映像を見回しながら、2本のPS Moveスティックでゲームを操作できる。加速度センサーとジャイロセンサーに加えてPlayStation Cameraによって頭部の動きや位置をトラッキングしており、距離や位置を判断しながらリアルタイムに映像が変化するのを体験できる。
デモコンテンツとして話題を呼んだ、制服姿の少女とコミュニケーションを楽しめる「サマーレッスン」は直前に出展が中止されている。今回体験したのは、騎士になりきって迫る敵を斬りつける「The Castle」。1920×1080ピクセルのフルHDディスプレイを通して見る視界はかなり鮮明で、(VRの中で)遠くに見えるスコアの数字も頭を動かしながらでも読むことができる。
左右の手で握るスティック状のPS Moveモーションコントローラを使い、左右“二刀流”で戦う。剣からスタートし、振り回して攻撃する鉄球、手元のボタンで放つ矢などに武器が変化。普段ゲームをやらない記者も、見た通りに手を動かす操作なので迷わず進められた。最後には上空から(実際に上を見上げることになる)大きなドラゴンが登場し……。
その他、宇宙船のコックピットに乗り込むシューティングゲーム、「マクロス」「アクエリオン」シリーズの河森正治監督が監修する「“AKB0048”דアクエリオン”多次元スペシャルライブ」などを体験できる。
3月に米国で発表した開発中の製品で、発売は未定。20日、21日は一般来場者も体験可能だ。
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