米IDGの月刊誌「Macworld」が2014年11月号で休刊する。同誌編集長のジェイソン・スネル氏が自身のブログで9月10日(現地時間)、個人的な報告の形で、IDGを退社することとともに明らかにした。
Macworldは1984年創刊の、現存する紙の雑誌としては最古のApple製品関連月刊誌。創刊号は米Appleのスティーブ・ジョブズ氏が表紙を飾った。製品レビューの評価をネズミ(マウス)の数(5匹が満点)で表すことで知られている。日本版も1991年に創刊された(日本版は1998年4月に休刊)。
スネル氏は1994年に米Ziff-Davisの月刊誌MacUser誌に参加し、MacUserのMacworldへの統合でMcworldの編集者になった。同氏によると、2012年に雑誌存続のために幹部職に就いて努力したが、昨年12月の幹部再編で(Macworldの)コスト削減が確実になったため、休刊を決断したという。同日、多数のMacworld関係者がリストラされたという。
Macworldの編集者、ダン・ミラー氏は自身のTwitterで、Webサイト版は存続するとツイートした。同氏も数カ月後には退社するという。
IDGは6月には1967年創刊のIT業界紙「Computerworld」を休刊している。
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