LGA 2011-v3のトレンドは全方位最強より堅実タイプ
Haswell-EとX99マザーの販売解禁から1週間経ったが、対応するDDR4メモリの枯渇状況は続いている。ブランドや速度にこだわらなければ、街中探し歩いても入手困難というほどではないが、1人あたり4枚(1セット)までの購入制限を設けているショップが多い。
品薄ながらも各店の売れ方を調べていくとトレンドが見えてくる。速度別でみると、DDR4-3000(PC4-24000)やDDR4-2800(PC4-22400)、DDR4-2666(PC4-21300)などの高速タイプは供給量がかなり少ないため売り切れが目立つが、定格のDDR4-2133(PC4-17000)を求めるユーザーのほうが断然多いという声を複数聞いた。
ドスパラ パーツ館は「高速タイプを求める方もいらっしゃいますが、まずは定格メモリを4枚挿して動かしたいという人が多い印象です」という。別のショップでは「定格タイプはコストパフォーマンスが良いのと、OCタイプよりも相性問題が起きにくいというところが大きいでしょう。ここは攻めずに堅実にいきたいという人が多いのでは」との声もある。
容量別では、8Gバイトモジュールよりも4Gバイトモジュールがよく売れているという。特に4Gバイト×4枚の16Gバイトキットを探している人が多いとか。TSUKUMO eX.は「8ギガ4枚で32Gバイトを目指したり、8スロット全部埋めたいという人はそれほど多くないですね。とりあえずはスタンダードな環境をつくってDDR4の実力をみてみたいということなのかもしれません」と語る。
一方で、CPUの人気はどこのショップでも最上位の「Core i7-5960X」が挙げられた。「最初はやはり最上位狙いの人が多いですからね。CPUは最強で、メモリやマザーなどはそれを支えるという感じの構成も少なくないんじゃないでしょうか。もちろん、バリバリ最強狙いな人もいますけどね」(同)とのことだ。
この傾向はX99マザーの売れ方にもみられる。次のページで追ってみよう。
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