韓国で人口の約70%に当たる2700万人の個人情報が流出する事件があり、情報を不正利用して利益を上げていたとして16人が逮捕された。
セキュリティ企業SophosのブログやKaspersky Labのニュースサービスthreatpostが現地からの報道を引用して伝えたところによると、この事件では15〜65歳の2700万人の個人情報2億2000件が流出し、全羅南道の警察が16人を逮捕した。
このうち24歳の容疑者は、2011年にオンラインゲームで知り合った中国人ハッカーから2億2000件の情報を入手したとされる。このハッカーは、ゲームやチケット販売などのWebサイトから、登録ユーザーの氏名や住民登録番号、パスワードなどを盗み出していたという。
容疑者はこの情報を使って他人のゲームアカウントへの不正侵入を繰り返し、ゲーム内通貨を盗んで換金。4億ウォン(約4000万円)を稼いで一部を中国人ハッカーに渡していたとされる。
さらに個人情報の転売でも利益を上げていたとされ、警察は転売された情報を使った詐欺などの被害額を20億ウォン(約2億円)と推定している。
韓国では2011年にインターネット大手SK Communications傘下のWebサイトから3500万人の個人情報が流出するなど、過去にも大規模な情報流出事件が起きていた。
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