頭から氷水を浴びる動画をSNSで公開し、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者支援を呼び掛ける米国発のチャリティー運動「Ice Bucket Challenge」の波が日本でも急速に広がっている。孫正義ソフトバンク社長などIT業界の著名人や京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授などが挑戦して動画を公開。チャリティーの輪が拡大している。
Ice Bucket Challengeは、米マサチューセッツ州在住のALS患者、ピート・フレイツ氏が始めた、ソーシャルメディアを使ったチャリティーキャンペーン。指名を受けた人は、バケツの氷水を頭からかぶる動画を24時間以内にFacebookやTwitterなどのSNSで公開し、次の人を指名するか、ALS Association(ALS協会)に100ドル寄付する——というルールだ。
米国のIT業界では、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEO、Microsoftのサティア・ナデラCEO、Appleのティム・クックCEO、Amazon.comのジェフ・ベゾスCEO、Googleの共同創業者、ラリー・ペイジCEOとサーゲイ・ブリン氏などが続々と、氷水を頭からかぶる動画を公開し、大きなムーブメントになっている(関連記事:クックCEO、ナデラCEO、コストロCEOも“氷バケツ”動画を公開 ビル・ゲイツ氏は?)。
この動きは日本に波及。山中教授やソフトバンクの孫社長、LINEの森川亮社長・舛田淳執行役員、ピクシブの片桐孝憲社長、GMOインターネットの熊谷正寿社長、堀江貴文さん、歌手の浜崎あゆみさんなどがそれぞれ、氷水を頭からかぶった動画を公開した。
孫社長は20日朝、ソフトバンク社内で、「この運動が広がるように協力したい」などと語り、氷水をかぶった。次のチャレンジャーとしてガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長、ヤフーの宮坂学社長、Supercellのイルッカ・パーナネンCEOを指名しており、ムーブメントはさらに広がりそうだ。
日本ALS協会は、「Ice Bucket Challengeにより、これまでALSを知らなかった人達から協会へ問合せやご寄付のお申し出を頂いており、心より感謝しております」とコメント。寄付先をWebサイトで公開している。
- 山中伸弥教授
- LINEの森川亮社長と舛田淳執行役員
- 堀江貴文さん
- GMOインターネットの熊谷正寿社長
- ピクシブの片桐孝憲社長
- 浜崎あゆみさん
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草の根的に始まったSNSでの筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者サポート運動「Ice Bucket Challenge」がIT企業幹部に広まっており、Facebook、Apple、Microsoft、Twitter、T-MobileなどのCEOが氷水を頭からかぶる動画を公開している。【UPDATE】ビル・ゲイツ氏と米Amazonのジェフ・べゾフCEOも動画を公開した。【UPDATE2】Googleの共同創業者らも動画を公開した。 - ザッカーバーグCEO、氷水でびしょぬれに──ALSチャリティーで
米国のSNSで広まっている「氷水を頭から浴びるか100ドルをALS Associationに寄付するか」チャレンジにFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが参加して動画を公開した。
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