米Microsoftの前CEOで個人としての最大株主であるスティーブ・バルマー氏(58)は8月19日(現地時間)、同社の取締役を同日退任すると発表した。
同社がプレスページで公開したバルマー氏から現CEOのサティア・ナデラ氏に宛てた公開書簡によると、バルマー氏は2月にCEOの座をナデラ氏に譲ってからのこの半年間は非常に忙しく、「Microsoft後の人生」について考える時間がなかったが、買収したNBAチーム、ロサンゼルス・クリッパーズや社会貢献活動、大学での講義(米ZDNetによると、スタンフォード大学で教えるという)と、取締役としての役割とを両立させるのは非現実的だという結論に達したという。
同氏は18日、クリッパーズのファンの集いに新オーナーとして登壇し、「クリッパーズはこれからの26年間、これまでの26年間よりたくさん、たくさん、たくさん優勝トロフィーを獲得する」と熱く語った。
取締役を退いても、最大株主として今後もMicrosoftをサポートしていくとバルマー氏は語る。
同氏は書簡の中で「モバイル第一、クラウド第一」というナデラCEOが掲げるキーワードを繰り返すことで、ナデラ氏の方針を支持することを表明している。
ナデラ氏はこれに対して公開書簡で、バルマー氏の34年間のMicrosoftへの貢献と、CEO交代時のサポートに感謝し、「株主としてのあなたと協力していくことを楽しみにしている」と語った。
Microsoftの取締役はこれで10人になる。
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