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2014年上半期に注目した「便利な周辺機器」

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これは便利!——2014年上半期に注目した“周辺機器”

 ITmedia PC USER編集部がジャンル別におすすめ製品を格付しながら紹介する特別企画「PC USERアワード」。第6回の「お仕事PC」に続き、今回は「便利な周辺機器」というテーマで取りあげていく。対象となるのは2014年上半期(1月〜6月)に登場した周辺機器で、特に話題に上がった製品が中心だ(同期間に販売中の現行モデルも含む)。

2014年上半期のおすすめ「周辺機器」——ITmedia PC USER編集部が選ぶ
GOLDUP2414Q(デル)
SILVERSnapLite(PFU)
BRONZEHP Officejet Pro X576dw(日本ヒューレット・パッカード)
RecommendedMy Passport Ultra(ウエスタンデジタル)
RecommendedWZR-1570DHP2(バッファロー)
RecommendedAS-202T(ASUSTOR)

周辺機器部門「ゴールド」──UP2414Q(デル)

og_peri_001.jpgデルの23.8型ワイドディスプレイ「UP2414Q」。当時キャンペーン価格で10万円を切って登場した

 “Retina”ディスプレイという単語が一般化したスマートフォンやタブレットと同様に、PC向けディスプレイにおいても高画素密度化の波が押し寄せている。その中でもデルの投入した23.8型ワイドディスプレイ「UP2414Q」は、当時Amazon.co.jpで10万円(先行発売キャンペーン時)を切るという常識を覆す価格設定により、4K解像度(3840×2160ピクセル)という広大なデスクトップ環境を安価に導入できる製品として衝撃を持って迎えられた。

 もちろん、ただ安いだけでなく、基本スペックも充実している。上下/左右各178度の視野角を持つIPS方式を採用したパネルは、輝度が350カンデラ/平方メートル(標準)、コントラスト比が1000:1(ダイナミックコントラスト比200万:1)、応答速度は8ms(中間階調域)と申し分なく、色域もAdobe RGBカバー率99%、sRGBカバー率100%と広い。

 Retina化したタブレットを常用している人は、フルHDクラスのPCディスプレイを眺めるとなんだか精細さに欠ける印象を持ってしまうが、UP2414Qであれば23.8型サイズの大画面ながら約185ppiという高精細な表示になるため“肥えた目”にも満足できる。デジタル一眼レフで撮影した高画素写真を編集するといった用途だけでなく、今後増えていくであろう4Kコンテンツに対する先行投資としてもうってつけの1台だ。

 衝撃的な価格設定と高い品質を兼ね備え、4K対応ディスプレイの潮流を創り出した製品である点を高く評価し、今回ゴールド賞に選出している。

og_peri_002.jpgog_peri_003.jpg4K解像度(3840×2160ピクセル)に対応。パネルの基本的なスペックや品質も申し分ない(写真=左)。高画素デジタルカメラで撮影した写真を表示した際の臨場感は圧巻(写真=右)

周辺機器部門「シルバー」──SnapLite(PFU)

og_peri_004.jpgSnapLite(PFU)

 定番ドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズをラインアップするPFUから登場した一風変わった卓上ライトが「SnapLite」だ。iPhoneと組み合わせることにより、オーバーヘッドスキャン方式のスキャナとして利用できるのが最大の特徴。同社がこれまで培ってきたソフトウェア技術を応用しつつ、製品自体はiPhoneアクセサリに位置付けることで、導入へのハードルを引き下げている。

 これまでビジネス向け、あるいは“自炊”目的のマニア層向けといった趣が強かったScanSnapシリーズとは打って変わり、家庭のインテリアとしても違和感のないデザインを採用し、日々の暮らしの中でスキャンが生活を豊かにしてくれるというイメージを強く打ち出した「SnapLite」。その柔軟な発想と着眼点、ドキュメントスキャンを身近なものに変えた点を評価してシルバー賞に選んだ。

周辺機器部門「ブロンズ」──HP Officejet Pro X576dw(日本ヒューレット・パッカード)

og_peri_005.jpg発売当時は世界最速の印字速度を誇った「HP Officejet Pro X576dw」。ギネス認定もされた

 ビジネス現場で使われるプリンタといえばいまだレーザーが主流だが、ビジネスインクジェットの存在感を強烈にアピールし、有力な選択肢の1つとして提示したのが日本ヒューレット・パッカードの「HP Officejet Pro X576dw」だ。

 最大の特徴は印刷速度の速さ。文書をどれだけ早く印刷できるかは、仕事の効率に直結する部分だが、HP Officejet Pro X576dwのプリントエンジンは約70枚/分と、製品登場時にギネスブック認定をうたうほどの圧倒的なスピードを誇る。これはインクジェットで一般的なヘッドを往復させて印刷する方式ではなく、A4用紙幅をカバーするラインヘッドによってワンパスで一気に印刷することで実現したもの。ラインヘッド方式自体は数百万円レベルの業務用インクジェット機で利用されているが、10万円クラスのHP Officejet Pro X576dwで採用した点に驚かされる。

 また、速乾性や耐久性に優れた新開発の顔料インクにより、にじみや裏写りのないシャープな印刷を可能にするなど、従来インクジェットの弱点といわれていた点も改善。印刷コストがモノクロ1.5円/枚、カラー7.5円/枚と、同価格帯のレーザープリンタと比較して優位な点も目を引く。高い技術力によって、ビジネス現場でのインクジェットという新しい選択肢を強く印象づけた点を評価した。

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