米Amazon.comは8月13日(現地時間)、カードリーダー式のモバイル決済システム「Amazon Local Register」を発表した。先行する米Square、米PayPalのサービスより低い手数料と実績のあるサポートサービスで市場に参入する。まずは米国内でスタートした。
Amazon Local Registerは端末のイヤフォンジャックに差し込むカードリーダーと無料のアプリで構成される。OSはAndroid、iOS、AmazonのFire OSに対応し、カードリーダーはVisa、MasterCard、American Express、Discoverのクレジットカードやデビットカードをサポートする。
カードリーダーは10ドルで、Amazonで購入できる。手数料は、10月31日までに加入すれば2016年1月まで決済当たり1.75%、それ以降は2.5%。いずれにしても、Squareの2.75%、PayPalの2.7%よりも安い。
Squareも提供している小売店向けのツールセットも販売する。例えばAmazonのオリジナルタブレット「Kindle Fire HDX」とキャッシュケース、無線レシートプリンタのセットが599ドルと、こちらもSquareのセットより手ごろだ。
また、電話でのサポートの他、Kindle Fire HDXおよび「Fire Phone」(近く対応)の場合はMayDayボタンでのサポートも行う。
カードリーダーによるモバイル決済としては、米Twitterの共同創業者であるジャック・ドーシー氏が2010年5月に開始したサービス「Square」やPayPalが2012年3月に開始した「PayPal Here」がある。
変更履歴:当初、手数料の単位がドルになっておりました。お詫びして訂正いたします。[2014/8/14 8:45]
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