米Googleは8月12日(現地時間)、従業員のダイバーシティ(多様性)を開示するWebページを開設した。
米Googleが5月に同様のWebページを開設して以来、LinkedIn、Yahoo!、Facebook、Twitter(公開順)などの米IT大手が追従している。
従業員の男女比は、全体では70%が男性で、技術系では80%、幹部では72%だった。
人種の比率(米国のみ)は、全体では白人が55%、アジア系が15%、ヒスパニック(ラテンアメリカ)系が11%、黒人が7%。幹部では白人が64%、アジア系が21%、ヒスパニックが6%、黒人が3%。
ティム・クックCEOはこのページで、「CEOとして、私はこの数字に満足していない。われわれはこの問題についてずっと懸命に取り組んできた」と語り、上級幹部としてエディ・キュー氏(ヒスパニック)、アンジェラ・アーデンツ氏(女性)、デニス・ヤング氏(黒人・女性、リテール担当副社長であって上級幹部ではない)がおり、7月には新取締役として女性のスーザン・ワグナー氏を迎えたことに触れた(これで取締役8人中2人が女性になった)。
クック氏はまた、Appleはダイバーシティを人種と性別だけの問題ではなく、性的指向、軍歴、身体障害なども含むものと考えていると説明。同氏は昨年11月、米Wall Street Journalに「職場での平等は事業に良い効果を与える」と題したコラムを寄稿し、ゲイ差別禁止法案支持を呼び掛けた。
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