東京湾に近い約44万平方メートルの砂利採取場の跡地に、「富津ソーラー発電所」が7月1日に完成して運転を開始した(図1)。事業者のミツウロコグリーンエネルギーなど3社が8月6日に発表したもので、発電能力は40.4MW(メガワット)に達する。
これまでに関東で稼働したメガソーラーの中では、同じミツウロコグリーンエネルギーなど3社の連合体が茨城県の潮来市で2014年2月に運転を開始した「水郷潮来ソーラー」の14.7MWが最大だ。富津ソーラーは一気に3倍近い発電規模で関東最大のメガソーラーになった。
年間の発電量は4200万kWhを見込んでいて、一般家庭で約1万1700世帯分の電力使用量に相当する。富津市の総世帯数(1万9600世帯)の約6割をカバーすることができる。年間の売電収入は2012年度の買取価格(1kWhあたり40円、税抜き)を適用して約17億円になる。
発電所に隣接して展望台も設置した(図2)。地域の小中学校などで環境教育の場に利用するほか、地域の住民に太陽光発電の導入効果を理解してもらう狙いがある。3社は潮来市のメガソーラーにも同様の展望台を設置している。
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