企業は日常的にさまざまなキャンペーンを行っています。会員獲得、サービス申込獲得、会員アクティブ化、新商品訴求……。さまざまなメディアを用いて、さまざまなマーケティング手法でターゲットユーザーにアプローチしようと模索しています。
キャンペーン・マーケティング活動を展開する中で各企業は、ユーザーに対して色々な特典(インセンティブ)を提供して獲得率を上げる努力をしています。例えば、クレジットカードの新規獲得プロモーションでは、ギフトカード5000円分やAmazonギフト券などをもれなくプレゼントしたり、ECサイトの新規会員獲得では、自社サイトの値引きクーポンや豪華賞品をプレゼントしたりしています。これらのキャンペーンは仕組みがとてもシンプルなので、イメージがつきやすいと思います。
最近では、キャンペーン・マーケティングにおける“インセンティブ”が多様化している状況であり、上記のようなシンプルな仕組みのキャンペーンに加えて、非常に複雑な仕組みのものも増えてきています。例えば、最近ではTポイントやPontaポイントなどポイントサービスが普及していますが、キャンペーンに応じてポイントをプレゼントする仕組みが増えてきており、1つのキャンペーンに参加する企業の数が増大、キャンペーン全体のメカニズムを複雑かつ高度にしています。とはいえ、仕組み自体は複雑化したとしても、コストや手間、あるいは効率化などの観点から見ると、必ずしもマイナスではなく、むしろキャンペーンを展開する企業、そして、消費者にとってはメリットがあると考えられます。
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