米国の市場調査会社IDCが2014年7月29日に発表したリポートによれば、2014年第2四半期におけるスマートフォンの世界市場は前年同期比で23.1%成長した。出荷台数は、1四半期当たりでは過去最高となる2億9530万台を記録した。
Huaweiが躍進
2014年第2四半期は、特に中国のスマートフォンメーカーの成長が目立った。中でもHuaweiは、前年同期に比べて出荷台数を約2倍に伸ばし、驚異的な成長を遂げている。
Samsungはシェアを7%落とす
Samsung Electronicsにとっては苦戦を強いられた四半期となった。それでも「GALAXY S5」の出荷台数は数百万台に達し、「GALAXY S4」「GALAXY S III」の出荷も好調だった。Samsungは、スマートフォンの機種を最も多く取りそろえているメーカーにもかかわらず、前年同期比で7%シェアを落としている。
Appleにとって、第2四半期は出荷台数が少なくなる時期である。新製品が発表される時期の直前であることがその理由だが、今回は、従来よりも大きなディスプレイを備えるとうわさされている“iPhone 6”の登場を待つユーザーがとりわけ多いようだ。ただ、AppleはBRIC市場(ブラジル、ロシア、インド、中国)において引き続き成功を収めている。新製品が発売されるタイミングによって、第3四半期の成長率は変わってくるだろう。
Huaweiは、特に中国ではLTE対応の機種で成功した。中国のキャリア3社はいずれも、Huaweiの「Ascend P7」のような4G対応のスマートフォンに補助金を出していて、3Gから移行するユーザーが増えた。中国以外では、安価な「Ascend Y」シリーズの出荷台数が多くの地域で伸びた。
Lenovoは、4G対応の「A778T」と3G対応の「A338T」が健闘し、中国で過去最高の出荷台数を記録した。Motorola Mobilityの買収については承認を進めているところだが、Lenovoは世界中の市場で勢いを増している。
LG Electronicsは、「Lシリーズ」の出荷が好調だった。特に「LG L70」は、米国をはじめとする多くの国で人気が高かった。韓国で発売されたばかりの「LG G3」により、2014年第3四半期はさらなる成長が見込まれる。
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