米OPPO DigitalのBlu-ray Discプレーヤー「BDP-103」「BDP-105」が、4月下旬に日本専売モデル「BDP-103JP」「BDP-105JP」へと生まれ変わった。日本語オンスクリーンメニューが新たに用意されたほか、電源部も100ボルト仕様となり(BDP-105JP)、加えて無線LANアダプターが同梱(どうこん)されるなど、かなりのアップデートが行われている。逆に価格は大きく引き下げられ、実売予想価格で「BDP-103」が9万9800円から6万6000円前後へ、「BDP-105JP」が21万4800円から15万5000円前後へと変更、コストパフォーマンス的な魅力も大いに増してくれた。
そこで、今回は2モデルのうち「BDP-103JP」にフォーカスし、その特長について探っていこうと思う。
「BDP-103JP」は、Blu-ray 3Dを含む各種BD/DVD再生に加え、SACDやDVDオーディオまでをフォローし、4Kアップスケーリングや2D→3D変換機能などを搭載する最新のBDプレーヤーである。Marvell製の「Kyoto-G2Hビデオプロセッサー」を搭載し、各種ノイズリダクション処理や色補正、コントラスト補正などを行って映像を最適化。その画質は、さすが専用プレーヤーといった印象だ。
しかし、この製品の価値を知っている人は、BDプレーヤーとしてだけでなく、別の使い方にも注目している。それは、“マルチプレーヤー”と呼んでもいい、オーディオプレーヤーとしての機能性の高さだ。
再生方法は多彩だ。まず、USBメモリー再生に対応し、WAVやFLACはもちろん、話題のDSDファイルを再生することができる(DSDIFF形式およびDSF形式、2.8MHzまで)。ちなみにDSDについては、DVD-Rなどに焼いた“DSDディスク”による再生も可能だ。
また、意外に活用するのがネットワークプレーヤー機能だ。レコーダー内の録画番組やNAS内の音楽ファイル、しかもハイレゾ音源ファイルまで再生できるのは、なかなかに重宝する。さらにフロントパネルにはMHL対応のHDMI入力を備え、Android端末との親和性も向上。おかげで、たとえAVアンプが相当な旧モデルであっても、「BDP-103JP」が1台あればすぐに最新システムへとグレードアップすることができる。
ユニークなのは、2系統のHDMI入力(フロント、リアに各1)を搭載し、デジタルボリュームやアナログ出力を備えているため、デジタルプリアンプとしても活用できることだ。システムによっては、AVアンプすら不要になる(=パワーアンプさえあれば良い)。こうした機能を盛り込みながら、6万6000円前後という価格を実現しているのにはただ驚くばかりだ。
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