LINEは7月15日、不正アクセス対策として「PINコード」(4ケタの暗証番号)による本人確認を7月17日から導入すると発表した。アカウントの乗っ取り被害が続いていることから対策を強化する。
17日にスマートフォン用LINEアプリをバージョンアップし、PINコードの設定機能を追加する予定。それ以降であれば、すでに提供されているメールアドレスとパスワードに加えて、暗証番号も使ったアカウントの認証が可能になる。
この暗証番号は電話番号が異なる別のスマートフォンからログインする際に入力が必須となるため、機種変更で電話番号が変わる場合は事前の設定が必要になる。なお、事前にPINコードを設定せずに違う電話番号のスマートフォンからログインした場合は、機種変更する前の電話番号の下4ケタが一時的な暗証番号になる。
LINEでは他社サービスから流出したとされるIDとパスワードと使った不正アクセスが多発しており、アカウントを乗っ取ったなりすまし犯がプリペイドカードを購入させるなどの被害が相次いでいる。同社はこれまで、ユーザーにパスワードの使い回しをやめるよう呼びかけるほか、期間内にパスワードを変更した場合に限定スタンプを配信するなど対策をしてきたが、さらに暗証番号を使った認証を開始する。
公式ブログでは、「今までは、メールアドレスとパスワードの組み合わせで本人確認をしていましたが、さらにもう1つ『PINコード』を設定することで、見知らぬ他人からの不正ログインを受けづらくなります」と対策の強化を案内している。
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