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「Surface Pro 3」の注目ポイントを試す――スタンド、タイプカバー、ペン入力

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 日本マイクロソフトは7月17日、ついに「Surface Pro 3」日本版の国内販売を開始する。ITmedia PC USERでは、いち早く本田雅一氏による日本語版の詳細レビューを掲載済みだ。ここでは、Surface Pro 3の強化ポイントについて、実機を撮影した動画とともにお届けしよう。

tm_1407_pro3_01.jpg左が旧モデルの「Surface Pro 2」、右が新モデルの「Surface Pro 3」。画面サイズを大型化しながら、薄型化と軽量化を果たしている

角度を自由に変えられるキックスタンド

 タブレット本体側で大きく変わったのが、キックスタンドだ。Surface Pro 2で2段階(24度/40度)にチルト角度を調整できたが、Surface Pro 3では画面を立てた状態から150度まで柔軟な角度調整に対応する「マルチポジション」仕様となった。

 キックスタンドを引き出して、画面側からグイッと押し込むと、無段階にほぼ画面を寝かせた状態まで倒せる。中途半端な角度でも手を離せばピタリと止まる精巧な作りだ。ただし、一度開いたスタンドは本体を持ち上げても元には戻らないので、手で閉じる必要がある。

2段階に固定できるタイプカバー

 Surface Pro 3では、キーボード兼ディスプレイ保護カバーの「タイプカバー」もリニューアル。タブレット本体とマグネットで着脱できる点は前モデル「Surface Pro 2」と同じだが、新しいタイプカバーのヒンジは2段階に可動する構造に進化した。

 カバー奥の面をSurface Pro 3の画面下フレームに吸着させることで、キーボードに緩やかな傾斜がつくととともに、不安定な場所でも従来より使いやすくなる。150度まで倒せるキックスタンドを組み合わせて使えば、膝の上でもかなり安定するはずだ。

 ちなみにタイプカバーは従来よりタッチパッドのサイズが広がるとともに、左右ボタンを一体化した、いわゆるクリックパッドになった。従来モデルと違って、実際にパッドを押下してクリックできるため、操作性は大きく改善されている。

SurfaceペンとOneNoteの連携(1)——すばやくメモを取る

 従来からの特徴だったSurfaceペンは、デザインを一新するとともに、より手書きメモを取りやすくなった。ペンの後端にはボタンがあり、これを1回押すと、OneNoteが起動し、すぐにペンでメモを取れるのだ。

 本体がスリープ状態のときにボタンを押すと、ロック画面を解除することなく、いきなりOneNoteの新規メモ画面が起動するため、突然メモを取る必要が生じた場合でも対応できる。メモを取り終わった後は、もう一度このボタンを押すと、クラウドサービス(One Drive)に保存される仕組みだ。

SurfaceペンとOneNoteの連携(2)——画面キャプチャを行う

 もう1つ、Surfaceペンの後端にあるボタンには新機能が潜んでいる。これを2回押すと、表示している画面のスクリーンキャプチャを行い、ペンで範囲選択することで、任意の範囲を切り出してOneNoteに貼り付けられるのだ。Webページをクリップして、手書きメモを加えて保存するといったことが簡単に行える。

Surfaceペンの精度と筆圧をチェック

 ペン入力の仕様が大きく変わったのも見逃せない。デジタイザがワコム製からN-trig製に変更されており、筆圧検知のレベルが1024段階から256段階に下がった一方、感度を高め、ペン先と画面表示の視差を低減した。ペンを駆動させるには、単6形電池1つとボタン電池(319型)2つが必要になったが、新たにアルミニウム製のペンを採用し、従来の樹脂製ペンより質感や持ちやすさが向上している。

 実際に筆圧対応のペイントアプリを試したところ、ペンの握り心地や視差の少なさは上々だが、柔らかいペン先が慣れないうちは少し滑りやすい。筆圧検知はかなり自然な印象で、段階数が1/4に下がったスペックの差ほど、違いは感じないはずだ。今回は短時間の試用だったが、ペンの書き味に慣れれば、イラストの作成用途などにも十分活用できる印象を受けた。

 続けて新型Surfaceペンの感度と精度を試すため、OneNoteで非常に速く円を書き続けてみたところ、ペンの追従性に不満はないが、円の形をよく見ると完全な曲線ではなく、少しカクカクとした形状になっている部分も見られた。高速にペンを走らせた場合の再現性は、まずまずといったところだ。もちろん、手書きでメモやサインをしたり、簡単な図形などを書く程度ならば、まったく問題ない。

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