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LTE対応モデルも9月中旬に──レノボ・ジャパン「ThinkPad 10」

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Office付属はWindows 8.1 with Bingモデルのみ

kn_tp10_01.jpgThinkPad 10

 レノボ・ジャパンは、7月8日に10型ディスプレイを搭載するスレートタイプのタブレット「ThinkPad 10」を発表した。法人ユーザー向けには7月8日から販売を開始する。個人向けの販売は未定。また、LTEモジュールを内蔵したモデルを9月中旬以降に出荷する予定だ。

 導入するOSと実装するメモリ容量、デジタイザーペン「ThinkPad Tablet ペン」の有無、Microsoft Officeの有無などが異なる4モデルが登場するが、税別のダイレクト価格は最上位モデルで8万1000円、最廉価モデルで6万6000円になる。

 ThinkPad 10は、CPUに「Atom Z3795」(1.59GHz/最大2.39GHz、4コア4スレッド、2次キャッシュ2Mバイト、SDP2ワット)を採用する。レノボの説明では、ThinkPad Tablet 2と比べて2倍の処理性能を出すとしている。

 導入するOSは、上位3モデルが64ビット版 Windows 8.1 Updateで、最廉価モデルは32ビット版 Windows 8.1 with Bingを採用する。64ビット版のOSを導入するモデルでは、システムメモリにLDDR3 1066MHzを4Gバイト搭載する。32ビット版 OS導入モデルはLDDR3 1066MHzが2Gバイトだ。データストレージはすべてのモデルで64GバイトのフラッシュROMを用意する。

 搭載する10型ディスプレイの解像度はすべてのモデルで1920×1200ピクセル。IPSパネルと10ポイント同時に対応するタッチパネルを組み込む。また、パネル表面をコーニングのゴリラガラス(ゴリラガラスの世代については非公開)で保護する。

 10型ディスプレイを搭載する本体のサイズは、約256(幅)×177(高さ)×8.95(奥行き)ミリ。ただし、背面にカードリーダを搭載する最上位モデルのみ約256(幅)×177(高さ)×16.95(奥行き)ミリと“厚く”なる。重さは、ThinkPad Tabletペンが付属するモデルは約598グラム、付属しないモデルは約590グラムだ。なお、最上位モデルはThinkPad Tabletペンが付属するほかスマートカードリーダも搭載するため、重さは約648グラムとなる。

 この状態で、内蔵するバッテリーの容量は33ワットアワーだ。レノボが測定したバッテリー駆動時間は無線LAN接続状態で約10.2時間としている。また、ほかのThinkPadシリーズと同様に工場出荷時テストに置いて高い堅牢性の基準をクリアしている。

 本体搭載のインタフェースとして、通常サイズのUSB 2.0にMicro HDMI出力を備える。無線接続としてIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。また、有効200万画素のインカメラと有効800万画素のメインカメラを本体に内蔵する。このほかに、加速度センサ、近接センサ、デジタルコンパス、光センサ、ジャイロセンサ、GPSも実装する。

 一部のモデルに付属するデジタイザ「ThinkPad Tablet ペン」は、1024段階の筆圧感知が可能なほか、ペン本体に備えるボタンで右クリック操作、また、アプリケーションが対応していれば、ペン先反対側をタッチして“消しゴム”機能も利用できる。なお、ThinkPad Tabletペンを利用する場合は、ThinkPad Tabletペンモデルを購入する必要がある(ペンなしモデルを購入してあとからペンだけを購入しても利用できない)。

kn_tp10_02.jpgkn_tp10_03.jpgディスプレイサイズは10.1型で解像度は1920×1200ピクセル。背面には有効800万画素のメインカメラを備える。工場出荷時にはほかのThinkPadシリーズと同様の堅牢性テストをクリアしている

キーボードなど豊富なオプションが

 レノボでは、ThinkPad 10をビジネスで利用するノートPCの置き換え需要にも対応できるように、外付けキーボードをはじめとしたオプションを多数用意する。キーボードでは、「ThinkPad 10 ウルトラブック キーボード」と「ThinkPad 10 タッチケース」の2種類が登場する。どちらも日本語レイアウトと英語レイアウトを用意する。

 ThinkPad 10 ウルトラブックキーボードは、本体着脱式のフルサイズキーボードでメカニカルキーを採用する。携帯するときはThinkPad 10本体を磁力で固定できる。また、キーボード本体にThinkPad Tablet ペンのホルダーを備えている。ThinkPad 10 タッチケースは、カバーとキーボードを組み込んだ軽量で薄型の本体ケースだ。

kn_tp10_05.jpgkn_tp10_04.jpgThinkPad 10 ウルトラブックキーボード(写真=左)にThinkPad 10 タッチケース(写真=右)

 ほかにも、カバーの部分を折ってスタンドとして使えたり背面のカメラを覆う部分を折り曲げるとカメラアプリが自動で起動したりする「ThinkPad 10 クイックショット・カバー」や、3層のシリコン構造で対衝撃性を持たせて建設作業の現場での利用も可能にした「ThinkPad 10 プロテクター」などがある。

kn_tp10_06.jpgkn_tp10_07.jpgThinkPad 10 クイックショット・カバー(写真=左)と、本体を装着したThinkPad 10 プロテクター(写真=右)

ThinkPad 10の概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD/SSD OS 税別価格
ThinkPad 10 20C10023JP タブレット 新シリーズ Atom Z3795 (1.59GHz/最大2.39GHz) 4GB (LPDDR3) 64GB フラッシュ 64ビット版 Windows 8.1 Update 8万1000円
20C1002NJP タブレット 新シリーズ Atom Z3795 (1.59GHz/最大2.39GHz) 4GB (LPDDR3) 64GB フラッシュ 64ビット版 Windows 8.1 Update 7万5000円
20C1002PJP タブレット 新シリーズ Atom Z3795 (1.59GHz/最大2.39GHz) 4GB (LPDDR3) 64GB フラッシュ 64ビット版 Windows 8.1 Update 7万9000円
20CA002HJP タブレット 新シリーズ Atom Z3795 (1.59GHz/最大2.39GHz) 2GB (LPDDR3) 64GB フラッシュ 32ビット版 Windows 8.1 with Bing 6万6000円
ThinkPad 10の概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 無線通信 光学ドライブ GPU TV/オフィス 重量
ThinkPad 10 20C10023JP 10.1型ワイド (IPS/タッチパネル/デジタイザ) 1920×1200 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 CPU統合(Intel HD Graphics) ─ / ─ 約648グラム
20C1002NJP 10.1型ワイド (IPS/タッチパネル) 1920×1200 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 CPU統合(Intel HD Graphics) ─ / ─ 約590グラム
20C1002PJP 10.1型ワイド (IPS/タッチパネル/デジタイザ) 1920×1200 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 CPU統合(Intel HD Graphics) ─ / ─ 約598グラム
20CA002HJP 10.1型ワイド (IPS/タッチパネル) 1920×1200 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 CPU統合(Intel HD Graphics) ─ / Office Home and Business 2013 約590グラム

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