ゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)メーカーの米Oculus VRは7月7日(現地時間)、ネットワークゲーム開発向けミドルウェア「RakNet」を買収し、オープンソースで公開したと発表した。
RakNetはクロスプラットフォーム(iOS、Mac、Android、Xbox 360、PS3、Linuxなど)のC++およびC#によるゲームネットワークエンジン。Sony Online Entertainment(SOE)や米Unityなどの大手の他、米FacebookによるOculus買収に反発してOculus Rift版の開発をキャンセルしたMinecraftも採用している。
OculusはRakNetをFacebookのプログラミング言語「HACK」と同じBSDライセンスで、GitHubで公開した。オープンソースにすることで、サードパーティーによるOculus Rift向けゲームやアプリの開発を促進する狙いだ。
Oculusはまた、9月19〜20日に米カリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッドで初の開発者会議「Oculus Connect」を開催することも発表した。7月10日から特設ページで参加を申し込める。
FacebookによるOculus買収は間もなく完了する見込み。Oculusは6月に、インダストリアルデザイン企業の米Carbon Design Groupを買収すると発表している。
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