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TizenからAndroidに切り替えたSamsung、エコシステムの魅力に勝てなかった?

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 Samsung Electronicsが「Mobile World Congress(MWC 2014)」(スペイン バルセロナ、2014年2月24〜27日)において発表したスマートウオッチは、独自に開発したOSであるTizenを採用している(関連記事:サムスンの新スマートウオッチ、OSはTizen)。だが、それから6カ月も経たないうちに、やはりオープンソースのAndroidに切り替えたようだ。

 Googleが米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催した開発者向けカンファレンス「Google I/O 2014」(2014年6月25〜26日)では、ウェアラブル機器向けのプラットフォーム「Android Wear」を搭載する3種類のスマートウオッチの1つが、Samsungの「Gear Live」であることが明らかになった。しかし、SamsungがOSを変えたことについては、それほど注目が集まらなかったようだ。

 Samsungの担当者は、EE Timesの取材に対し、「消費者は、ウェアラブル端末がどのOSをサポートしているかについてはそれほど関心がなく、むしろユーザー体験の方を重要視していることが分かった。このため当社は、消費者のさまざまなニーズに対応すべく、幅広い機能を取りそろえた包括的な製品シリーズを提供することに注力し、最高のウェアラブル体験を実現したいと考えている。消費者は、自身が必要とするユーザー体験を基準として、端末を選択できるようになる」と述べている。

mm140704_samsung1.jpgSamsung Electronicsの「Gear Live」 出典:Android Community

 Android Wearは、音声で動作し、スマートフォンと同期化することにより、情報の受信や制御を行う。ユーザーは、スマートウオッチやスマートフォン上にカードのような形で表示されるアプリを、上下にスワイプして操作する。Samsungは、同社のスマートウオッチ「Gear」と「Gear Neo」のOSにTizenを採用している。Tizenは、SamsungとIntelが中心となって開発したLinuxベースのOSで、Androidの置き換えを狙って2011年に投入されたものだ。また、フィットネス用リストバンド「Gear Fit」には、リアルタイムOS(RTOS)を採用している。

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