前編「IEが『最も危険なWebブラウザ』と思われている理由」に続き、後編では「Internet Explorer」(IE)以外のWebブラウザの状況と、ブラウザを選ぶ際のポイントについて解説する。
脆弱性管理サービスを提供する米Qualysの最高技術責任者(CTO)、ウォルフガング・カンデック氏と、独立系セキュリティ調査企業である米NSS Labsの調査ディレクター、ランディ・エイブラムス氏は、最近のゼロデイ脆弱性の相次ぐ発覚は必ずしもIEの根本的な脆弱性を示唆するものではないとの考えだ。一方、ブラウザを1種類に絞らなければならない企業IT部門は依然として、「どのブラウザがユーザーに最善のセキュリティを提供するか」という疑問に答えを出せずにいる。
カンデック氏によれば、企業がブラウザを選ぶ際には、幾つか考慮すべき要因があるという。その1つは、最も多く使われている3つのブラウザ(IE、「Google Chrome」「Mozilla Firefox」)は更新のスケジュールが大きく異なる点だ。
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