米Googleは6月26日(現地時間)、次期Androidの開発者プレビュー「Android L Developer Preview」の配布を開発者ページで開始した。Nexus 5とNexus 7(2013)に対応する。
ここでは開発者ページに新たに加えられた解説やGoogle I/Oのページで公開されている関連セッションから、「L release」で新しくなる「通知」と「最近使ったアプリ」について説明する。
フレキシブルになる「通知」
Androidの画面を上部から下にスワイプすると表示される「通知シェード」は、Android 4.4では黒いバックに白い文字のモノクロ画面だが、これが「マテリアルデザイン」のカード状になる。
また、ロックスクリーンに通知シェードが表示される。例えばメッセージの送信相手や内容までがロックスクリーンに表示されるとプライバシーの問題になるため、通知で表示する内容はアプリごとにユーザーが設定できるようになる見込みだ。例えばSMSの場合は、相手のプロフィール画像や内容は表示せず、SMSアプリのアイコンと「着信が1件あります」というような表示にすることができる。
通知カードはアプリ利用中に画面の上部に表示することもできるようになる。こうした通知は「Heads-up」と呼ばれ、ユーザーはアプリの利用を続けながら通知をスワイプして消したり、例えばメッセージングの通知であればその場で返信することができる。
アプリ開発者は通知カードに6つまでのボタンを付けられるようになるので、例えばメディアプレーヤーアプリの場合、通知カード上で(これまでも可能だった)一時停止/再生だけでなく、早送りや曲飛ばしもできるようになる。
「最近使ったアプリ」もカード状に
「戻る」「ホーム」とともに画面下部にある(Nexusシリーズの場合)「最近使ったアプリ」ボタンで表示されるアプリリストもマテリアルデザインで大きく変わる。カードが重なるように表示されるので、大きくスクロールしなくてもカードを探せる。また、Chromeで表示しているタブや開いているドキュメントについては独立したカードとして表示される。
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