「何に使うかは分からない。けど、面白い」——Giada「NI-R3188」が登場
先週登場した新製品の中でも異彩を放っていたのは、GiadaのNano-ITXマザー「NI-R3188」だ。中国RockchipのSoc「RK3188」(CPUは「ARM Cortex-A9 Quad Core/1.6GHz」、GPUは「ARM Mali-400 MP4」)や2Gバイトメモリなどをオンボードで搭載しており、8GバイトのフラッシュメモリにはあらかじめAndroid 4.2がインストールされている。価格は1万5000円弱だ。
12センチ角の基板内には、ほかにもSDメモリーカードスロットやHDMI 1.4出力、100BASE-TX対応のLAN端子にIEEE802.11b/g/nとBluetoothのアダプタを搭載する。3Gモジュール専用Mini PCI ExpressスロットやSIMカードスロットが用意されているのも特徴だ。4ピンの+12ボルトDC電源、または外部AC電源から給電する仕様で、電源回りとケース、ディスプレイなどをそろえればAndroid端末として利用できる。
パソコンハウス東映は「オートパワーやタイマーをオン/オフする機能もついていて、デジタルサイネージ用の基板をベースにしているようです。ただ、Android端末としてほかの使い方もいろいろできると思います。どう使うのかは分かりませんが、個人ユーザーに売れていますね」と話していた。
売れ行きはまずまずの様子だが、Android端末がDIYできるという視点でさらなる進展を期待する声もある。オリオスペックは「がっつりと自作できるという意味で、USB端子に挿してAndroid環境を追加するタイプとは別の可能性を持ったマザーだと思います。何に使うかは分かりませんが、Google Playが用意されているのでいかようにもできますし、アイデア次第で面白いことができそうです」と興味深げだった。
なお、オリオスペックでは、シーソニックの60ワットACアダプタ「SSA-0601D-12」(5000円前後)からの給電で動作確認したという。プラグ形状は内径2.5/外径5.5ミリだ。
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