米Googleは6月5日(現地時間)、2月に発表した3D空間認識端末プロジェクト「Project Tango」のタブレット「Project Tango Tablet Development Kit」を発表した。年内に開発者向けに1024ドルで提供を開始する計画。
Project Tangoは、カメラやセンサー、対応するアプリを搭載することで、端末に人間と同じような空間・運動把握能力を持たせる取り組み。カメラやセンサーで取り込んだ情報をリアルタイムでマッピングして再現できるので、ビル内の3D道案内やVR(バーチャルリアリティ)ゲームなどの用途が想定される。
新タブレットはGoogleが米NVIDIAとの密接な協力の下で開発したもので、NVIDIAが今年のCESで発表したモバイル向けSoC「Tegra K1」を搭載する。NVIDIAによると、このSoCは米AppleのA7の3倍近い性能を持ち、Xbox 360やPlayStation 3などのコンソールを超えるグラフィックス性能をモバイルプラットフォームで楽しめるという。
ディスプレイは7型(解像度は不明)で、OSはAndroid 4.4(コードネーム:KitKat)だ。背面には400万画素のカメラ、モーショントラッキングカメラ、深度センサーを搭載し、メモリは4Gバイト、ストレージは128Gバイト。Wi-FiとLTEをサポートする。
2月に発表されたスマートフォンは限定200台だったが、Wall Street Journalによると、Googleはこのタブレットを4000台程度製造するという。
具体的な発売期日はまだ不明で、開発者はProject Tangoのページから発売通知の申し込みができる。
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