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「温めると蛍光物質を生成」、シャープが微生物の特質を生かしたセンサーを展示

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 シャープマニファクチャリングシステムは、「BIO tech 2014(第13回 国際バイオテクノロジー展/技術会議)」(2014年5月14〜16日、東京ビッグサイト)において、微生物センサー「BM-300C」を展示した。空気中のカビや細菌などの微生物量を最短10分で計測できることが最大の特長だ。空気を捕集し、寒天培地で培養して菌類の量を調べる従来の方法に比べて、計測時間が格段に速くなる。

 BM-300Cは、微生物の蛍光物質が加熱によって増加することを利用している。まず、ファンで空気を捕集し、サイクロンで大きな粒子を取り除いたあとに、捕集プレートに微生物を電気的に固定する。具体的には、捕集プレートをプラスに、菌をプラズマ放電でマイナスに帯電させることで、微生物を静電捕集している。捕集プレートを加熱すると微生物が蛍光物質を生成するので、その量を微生物の数に変換するという仕組みだ。

mm140516_sharp1.jpg加熱すると微生物が蛍光物質を生成する(クリックで拡大) 出典:シャープマニファクチャリングシステム

 10分程度で結果を得られるので、医薬品製造工場や食品工場の微生物量をほぼリアルタイムでモニタリングできる。工場に複数台設置し、自動計測したデータをPCで一括管理することが可能だ。

 サイズは、幅214mm×奥行214mm×高さ194.5mmで、重さは約3kg。本体価格は79万8000円である。捕集プレートは5000回ごとに取り換えが必要で、価格は16万円前後となっている。

mm140516_sharp2.jpgmm140516_sharp3.jpg「BM-300C」の外観(左)。右は、実際にモニタリングしている様子である(クリックで拡大)

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