NTTドコモは5月14日、国内初となるVoLTEによる通話サービスを6月下旬に始めると発表した。従来より高音質な通話が行えるとしている。
従来通話に使っていた3G(回線交換)ではなく、LTE「Xi」ネットワーク上で音声通話サービスを提供。従来の通話に比べて音声周波数帯域が50Hz〜7KHzと広く、高音域をよりクリアに表現でき、高音質な通話が可能になるという。また3Gに切り替える必要がなくなるため、発着信が短時間で行えるようになるとしている。
音声パケットは優先制御(QoS制御)を行い、接続品質を確保することで安定した通話を利用できるという。音声通話と同時にLTEによるネット利用が可能なほか、高画質(QVGA相当)なビデオコール、通話中のエリアメール受信なども行える。Xiエリア外では従来の回線交換式となり、一方が3Gエリアに移動した場合、音声通話は自動的に回線交換式に切り替わる(再度Xiエリアに移動してもVoLTEには切り替わらない)。
利用はXiエリア内で対応端末同士で可能。Xiの全料金プラン、パケット定額サービス、通話料割引サービス、通話料金を適用する。
対応端末は、スマートフォンは5月に発売するGALAXY S5(SC-04F)、Xperia Z2(SO-03F)、AQUOS ZETA(SH-04F)、ARROWS NX(F-05F)の4機種、タブレットはAQUOS Pad(SH-06F)、Xperia Z2 Tablet(SO-05F)。
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