記者Nは、社内でも5本の指に入るガジェットフリークである。所有する「iPad」はなんと7台。気になったガジェットはだいたいポチり、最新製品のチェックも怠らない。ガジェット好きなのは昔から変わらず、今から10年前(2004年)にも仕事道具をテーマとした取材を受けている(関連記事:あの瞬間を押さえたのは“この”カメラ! 記者Nの七つ道具)。かつて、軽快なフットワークでネタを追っていた記者Nも、今となっては腰痛と老眼に悩まされながらマネジメントと記者を兼任するポジションだ。
10年前と言えば、ほとんどの携帯電話はパカパカしていたし、つい最近サポート終了が話題となったWindows XPが最盛期だったころである。スマートフォンの登場に代表される、この10年間のモバイル技術の進化で、ガジェットフリークである記者Nの仕事道具はどう変わったのだろうか。10年前の道具を振り返りつつ、実際に使っている道具を見ていこう。
2004年と2014年の大きな違いは、クラウドと小型化
今から10年前、2004年当時の記者Nの七つ道具は以下だ。
一眼レフカメラやPCなどかさばるものが多く、全てをまとめると、写真のデイパックがいっぱいになってしまいそうだ。一方、現在の記者Nの七つ道具は、PCやタブレット以外、小さなポーチに収まってしまうという。
10年前と比べると随分コンパクトになったことがうかがえる。また、データの保存方法にも大きな変化があったそうだ。では、現在の七つ道具について詳しく見ていこう。
ICレコーダーより高音質!?「iPhone」
「スマホにはいろんな役割がある」と語る記者N。メールやニュースのチェックに使ったり、テザリングに使ったりとあらゆる点でスマホを活用しているというが、中でもICレコーダー代わりに重宝しているそうだ。「2010年から使っているけど、秀逸」と記者Nをメロメロにしているのが、レコーダーアプリの「HT Recorder」。「ノイズがしっかりキャンセルされて、ICレコーダーよりもむしろ音が良い感じ。インタフェースもとても簡単で、5秒戻るボタンがすごく便利」。
カメラは超小型化、時には2台持ちも
10年前は、大きい一眼レフカメラを持ち歩いていた記者N。現在は、この小さなコンデジ2つで取材に行くという。ひときわ目を引く、写真左側の「目玉おやじ」のようなカメラ。こちらは、ソニーの「DSC-QX10」だ。背面に液晶モニターがないが、iPhoneが液晶モニターの代わりになる代物だ。「Webの記者は、マルチで働かなくちゃならない。セミナーや講演会の取材にはこれを活用します。机の上に“目玉おやじ”を置いておいて、ずっと動画を撮影しちゃうんですよ。セミナーの初めにもう1つのカメラで記事に使えそうな登壇者の顔写真を撮っておけば、“目玉おやじ”がセミナーや講演会の様子をずっと記録してくれているので、メモに集中できます」。
写真右側のカメラは、富士フイルムの「FUJIFILM XQ1」だ。「画質も重要なんですけど、ぶれないってのが一番大事。ぶれちゃったら、どんなカメラでも一緒なんです」と語る記者N一押しのレンズの明るいカメラだ。また、Web記者にとって大敵なのは、カメラのバッテリー切れ。USB充電が可能という点でも、記者Nはこのカメラを気に入っているそうだ。
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