4K撮影に3日持ちの省エネ設計、世界最薄タブレットも――KDDIが2014年夏モデルを 発表

　KDDIは5月8日、2014年夏向け新モデルを発表した。内訳はAndroid搭載のスマートフォン6機種とタブレット2機種の計8機種。5月中旬から順次発売する。

上段左から、「isai FL LGL24」「Xperia ZL2 SOL25」「GALAXY S5 SCL23」「AQUOS SERIE SHL25」「URBANO L03」「TORQUE G01」「Xperia Z2 Tablet SOT21」「ASUS MeMO Pad 8」

　この夏モデルでは、一部機種を除いて下り最大150MbpsのキャリアアグリゲーションとWiMAX 2＋の通信をサポートしている。また、ほとんどの機種でクロック数2.3GHz〜2.5GHzのクアッドコアプロセッサを採用し、全機種でAndroid 4.4を搭載（GALAXY S5はAndroid 4.4.2）しているのも特徴だ。4Kサイズ（3840×2160ピクセル）の動画撮影に対応した機種も増加した。

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　au夏モデルの中で最大の約5.5型WQHD（2560×1440ピクセル）表示AH-IPSディスプレイを備える「isai FL LGL24」は、LGエレクトロニクスとKDDIの共同開発によるau専用モデル。「isai LGL22」から画面サイズが大きくなっただけでなく、バッテリー容量も2500mAhから3000mAhに増えた。また、プロセッサにはクアッドコアの「MSM8974AC」（2.5GHz）を搭載。端末を振って現在地の周辺情報を表示したり、アプリを起動したりできる「isaiモーション」という独自のユーザーインタフェース（UI）が追加された。

　ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia ZL2 SOL25」は、グローバルモデルの「Xperia Z2」をベースにKDDI向けに開発したモデル。スペックはZ2と共通している部分が多いが、フルHDディスプレイの画面サイズが5.2から5型に、バッテリー容量が3200mAhから3000mAhになったほか、デザインや本体サイズにも手を加えている。そのほか、4K動画撮影が可能な有効画素数約2070万CMOSのメインカメラやデジタルノイズキャンセリングを搭載した音楽再生機能など、カメラや音楽に注力するソニーらしさも光る。CDを上回る情報量を持つハイレゾリュ—ション・オーディオ（ハイレゾ）音源の再生も可能だ。

　防水／防塵（じん）機能を備えるGALAXYシリーズの最新モデルとして登場するのが「GALAXY S5 SCL23」だ。グローバルモデルの「GALAXY S5」をベースとしており、5.1型の有機ELディスプレイは指紋汚れを防止するフッ素コート加工を施している。約0.3秒の高速AFを備える有効画素数約1600万CMOSのメインカメラは4K動画撮影に対応。残量10％でも丸1日バッテリーが持つという「ウルトラ省電力モード」も備えた。背面に指を重ねて心拍数を計測できる心拍数センサーを内蔵しており、同じくサムスン電子製の「Gear 2」や「Gear Fit」などのウェアラブルデバイスと連携する。また、ホームボタンに指紋センサーを備え、個人認証や電子決済の際に利用できる。

　シャープの「AQUOS SERIE SHL25」は、5.2型フルHDのIGZOディスプレイを搭載し、画面占有率80％を実現する3辺狭額縁設計「EDGEST」を採用したモデル。逆光や夜景に強い有効画素数約1310万CMOSのメインカメラは、4K動画や全天球撮影に対応する。カメラアプリでかざした文字をなぞって検索する「検索ファインダー」や、かざした英語を日本語に翻訳する「翻訳ファインダー」機能も追加された。端末を握って操作するUI「グリップマジック」もさらに進化し、ポケットの中にあることを認識して不在着信や新着メッセージをバイブレーションで通知する機能や、着信があった際に端末を握るまで相手の名前や写真を表示しない「着信時簡易シークレット」機能などを搭載した。

　京セラからは、「URBANO L03」と「TORQUE G01」の2機種が登場。リアルメタルのボディで高級感を演出するURBANOは、フルHDの5型液晶ディスプレイを搭載し、「URBANO L02」の4.7型HD（720×1280ピクセル）表示液晶から画面サイズと解像度がアップした。4.5型液晶を搭載するTORQUE G01は、米軍の物資調達規格「MIL-STD-810G」に準拠した耐久性の高いタフネススマホ。国内で法人向けに販売していた「Torque SKT01」よりスペックとデザイン性を上げ、カラーバリエーションも豊富になった。画面がぬれているときや、手袋を着用しているときでも操作できるなど、アウトドアでの使用を考慮しているのも特徴だ。

　タブレットでは、ソニーモバイルコミュニケーションズが「8インチ以上のディスプレイを備えたタブレットでは世界最薄、世界最軽量」とうたう「Xperia Z2 Tablet SOT21」が登場。au初の「Xperia」タブレットは、2.3GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載した10.1型の防水・防塵モデルで、臨場感のある音を楽しめるステレオスピーカーを前面に採用している。また、Xperiaスマートフォンの写真や動画などを表示できるほか、PlayStation4のセカンドスクリーンとしても利用できる。

　このほか、ワイドUXGA（1920×1200ピクセル）液晶ディスプレイ搭載のタブレット「ASUS MeMO Pad 8」も投入する。画面サイズは8型で、重量も305グラムとコンパクトで持ちやすいのが特徴だ。プロセッサにはクアッドコアの「Intel Atom Z3580」（2.3GHz）を採用している。

　TORQUEとASUS MeMO Pad 8を除く全モデルが、下り最大150MbpsのキャリアアグリゲーションとWiMAX 2＋をサポートする。

　周辺機器は、ウェアラブルデバイス「Galaxy Gear2」と「Galaxy Fit」が登場。いずれも防水／防塵対応で、有機ELディスプレイを搭載する。オーディオ関連では、浴室でも使えるという防水性能を備えるソニーのワイヤレススピーカー「SRS-X1」、本体にマルチカラーLEDを搭載したJBLの「JBL PALSE」や、同社のBluetoothイヤフォンなどが登場する。

　そのほか、iOS／Androidスマートフォンと連携する浮き型の魚群探知機「Bluetoothソナー」や、スマートフォンやタブレットと連携してゴルフスイングを解析する「Bluetoothゴルフスイングセンサー」なども販売される。