ソフトバンクが5月7日発表した2014年3月期の連結決算(IFRS)は、営業利益が前期比35.8%増の1兆853億円と、初めて1兆円を突破した。
孫正義社長は「営業益の1兆円超えは日本ではNTT、トヨタ自動車とソフトバンクの3社だけ。ソフトバンクは33年と、最も短い期間で達成した」と胸を張った。
売上高は約2.1倍の6兆6666億円。買収した米Sprint Nextelの売上高2兆6010億円が加わった上、移動通信事業の拡大やガンホー・オンライン・エンターテイメント、ウィルコムなどの子会社化も増加要因になった。
iPhone販売の拡大などで売上原価・販管費は拡大したものの、ガンホーとウィルコムの子会社に伴う再評価で約2500億円を計上し、営業益は1兆円超え。純利益は41.5%増の5270億円。NTTドコモ(4647億円、米国会計基準)を初めて上回った。
移動通信事業は35.0%増の3兆1655億円、セグメント利益は17.8%増の6089億円。ソフトバンクモバイルの通期の純増契約数は344万5000件、3月末時点の累計契約数は3592万5000件だった。ARPUは前期から100円元の4450円(データARPUは150円増の2930円)。端末販売数は前期から106万2000台増の1417万5000台。解約率は前期から0.18ポイント増の1.27%。
Sprint事業は2兆6010億円の売上高に対し、セグメント損益は12億円の赤字。ただ、1〜3月期は569億円の黒字となった。
今期(15年3月期)の連結業績見通しは、売上高が8兆円、EBITDAが2兆円、営業利益が1兆円。今期は一時的利益を含まずに1兆円を目指すとしている。
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