定額制コンテンツ配信プラットフォーム「cakes」を運営するピースオブケイクは4月7日、個人クリエイター向けコンテンツプラットフォーム「note」をオープンした。テキスト、写真、音楽などを公開でき、任意の価格を設定して有料販売も可能だ。
(1)テキスト、(2)イラストや写真などの画像、(3)音声や楽曲など音楽ファイル、(4)YouTubeやVimeo上の動画──の4種のコンテンツを公開できる。公開時に無料/有料を選択し、有料の場合は販売額や無料分を設定可能。創作物の発表のほか、「トーク」機能を使ってフォロワーのファンとコメント欄で交流もできる。
現在はWebブラウザ版のみで、今後スマートフォン向けアプリも開発予定。有料コンテンツの価格はは100〜1万円で設定でき、売り上げ金額から決済手数料(5%)を引いた額の10%が手数料となる。
同社の加藤貞顕CEOは「noteは、デジタル時代の本、つまり、個人メディアはどうなるのかを考えてつくったサービス」と説明。電子書籍のイメージから一度離れ、よりオープンでインタラクティブな形式で課金システムを取り入れたいとし、「コミュニケーションとマーケティングとクリエイティブが一体化した場所」「あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基本的な活動の場所となることを目指す」としている。
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