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第24回 寝落ちしても大丈夫、サックリ充電で間に合うLaVie Zの「高速充電」機能

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省電力化を、より長時間の動作に振るか、スペシャルな軽さに振るか

photo導入した「LaVie GタイプZ(IGZOモデル)」。直販サイト「NEC Direct」価格は13万2300円からと、店頭モデルより低価格。さらにOSのエディション(8.1 Pro)、CPU(Core i5/Core i7)、SSD容量(最大256Gバイト)、Microsoft Officeの有無とエディションが選べる構成カスタマイズにも対応する。例えば筆者は上位構成としながらOfficeはパッケージ版を所持しているので不要とすることで、同構成の店頭モデルより少し安い価格帯で導入できた

 うーん。改めてほれぼれする軽さである。

 13.3型で約875グラムと、そもそも十分に軽かった第1世代の「LaVie Z」(2012年8月発売)。それが第2世代「LaVie Z」へ進化するにあたり、方向性が2つあったと筆者は推測する。

 省電力性能が向上したHaswell(第4世代Coreプロセッサー)システムの採用を軸に、1つは長時間化とタッチパネル化。もう1つはHaswell化にともなうマージンを“より軽量”へ振る方向だ。ご存じの通り、第2世代LaVie Zは、大きく分けてタッチ対応モデル(解像度は1920×1080ドット)と高解像度のIGZOモデル(解像度は2560×1440ドット)で展開する(正確には、カラーバリエーションと仕様の違いで全4モデル)。筆者が導入したIGZOモデルは後者にあたる。バッテリー動作時間のカタログ値は約9.4時間と前世代より少し長くなった程度だが、軽量化手段の1つとしてバッテリー容量を減らし(第1世代の6セル/3000mAhバッテリーで約8.1時間動作、第2世代は4セル/2000mAhで約9.2時間動作)、さらなる軽量化(約795グラム)を実現した。

 ちなみに前者にあたるタッチモデル(LZ650/MS)は前世代より少し重い約965グラムとしつつ、(タッチパネルと)同じ6セルながら容量を4000mAhに強化した大容量バッテリーを内蔵し、より長時間となる約14.5時間動作を実現している。

 使いはじめてまだ数カ月であるが、「なにより徹底して軽い」を推進したIGZOモデルの方向はまったく間違っていないと筆者は確信している。軽さと薄さは自身の機動力を高め、結果として業務の効率はかなり向上した。

photophoto電源まわりの設定を微調整するとなると、少し面倒。ともあれ、バッテリーでより長時間動作させたい場合はひとまず「ECOモード」にすれば、以下の実動作時間よりもう少し延長させられる。オリジナルのプランも作成可能。例えばバッテリー動作中も作業効率のためディスプレイの明るさはそのままに設定も自在だ。2種類のプランを設定でき、切り替えは本体の「ECOボタン」より切り替えられる

 しかしその一方で、「とはいえもう少し……バッテリーが持ってくれれば」というシーンもあるにはある。「BBench」(海人氏・作 電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測)を用いて実動作時間を計って見たところ、約5時間にて休止状態へ移行した。

 カタログ値と実利用時間にかなり差があるが、バッテリーで動作させる外出時の連続実運用時間もだいたいこのくらいだ。電源プランを「ECOモード」に切り替えて、ディスプレイのバックライトをもっとも暗くすればもう少し伸びると思うが、写真を大量に加工する時などの動作でちょっともたつくので、普段の電源プランはバランスのまま運用している。

 USBバッテリーによる手軽な外部充電手段があるスマートフォンやタブレットと違い、本機におけるPCのバッテリー切れは今のところACアダプタと電源が得られる場所を確保するしか対策がない(保証対象外にて、PC用として20Vなどを出力できるモバイルバッテリーを使う手段も存在するが、本機のDCプラグは最近のThinkPadシリーズと同じ角形の特殊形状のため、対応するプラグチップを入手するのが難しい)。

1時間の充電で約88%まで急速受電が可能

photoACアダプタ込みでも1004グラムなのである

 とはいえ、本機はACアダプタを携帯しても合計1キロほどと、普通のモバイルノートPC 1台分程度である。また、1時間で約80%まで充電できる「急速充電」機能も備えている。

 では、実際にどのくらい高速か。カタログ値では1時間で約80%まで充電可能となっている。バッテリー切れで休止状態へ移行した残量5%から実際に充電してみると、ジャスト1時間で88%まで充電できた。

 LaVie Z(IGZOモデル)は、確かにバッテリー動作時間は少し短い。ただ、スペシャルな軽さと超高解像度ディスプレイを実現するためと考えればこの弱点は補える。要は1日/約8時間の業務時間において、モバイルでの利用時間が合計でどれだけあるかを考察すればある程度の答えが出るだろう。

 小型軽量なACアダプタと高速充電機能は、普段とは違う使い方をする時をカバーするためのもの。長時間の外部作業をする日はACアダプタも携帯し、電源を借りられる喫茶店やファストフード店などでさくっとカバーする手段もアリだ。

photophoto海外での展示会取材時、ホテルのベッドで明け方まで原稿を書きながら、そのまま寝落ちしてしまうということがよくある。朝起きるとPCの電源もバッテリー切れで落ちており、そこからあわてて充電するのだが、本機の「高速充電」機能により朝の支度をしている間にだいたい充電ができていたのが大助かりだった。取材中も同様に、電源が使えるプレスルースでちょっと充電しておけば、電源のとれない展示会場や記者発表の会場でもしっかり使える。一応、使用しながらの充電だと時間がやや長くかかるが、モバイルPCには動作時間はもちろんだが「充電時間の速さ」も意外に重要なのである

NEC Direct(NECダイレクト)

「LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト」バックナンバー

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