4月1日から消費税率が8%に変更されることに伴い、さまざまな価格が上昇する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムも、2014年4月1日以降の利用分から、消費税率8%を適用することを案内している。
気になるのが、スマートフォン向けアプリの価格だ。App StoreやGoogle Playで配信されている有料アプリの価格は、4月1日以降、どうなるのだろうか。AppleとGoogleに確認した。
まず、現在App StoreとGoogle Playで表記されているアプリの価格は基本的に「税込」となる。iOSアプリの価格はすべて税込だが、Androidアプリについては「ユーザー側に課金する総額を表示していただいているので、提供側が消費税を納める場合は、消費税分がその総額の中に含まれている」(Google)とのこと。ともあれ、表示中の価格にプラスしてユーザーが支払うことはない。
4月1日以降の有料アプリの価格については、AppleやGoogleが決めるのではなく、コンテンツ提供者側が決定するので、税込価格が上昇するかはアプリによって異なるようだ。
実際に値上げされるアプリはあるのだろうか。有料アプリを提供しているナビタイムジャパンとスクウェア・エニックスに聞いてみた。
ナビタイムジャパンが販売しているナビゲーションアプリ「NAVITIME」の場合、キャリア決済(ドコモのspモードなど)とクレジットカード決済などについては、8%の消費税が適用され、3月31日までの月額315円(税込み)から、4月1日以降は月額324円(税込み)となる。一方、App StoreやGoogle Playで購入したものについては、4月1日以降も価格は変わらず月額400円(税込)のままだという。
スクウェア・エニックスでは、「ドラゴンクエスト」と「FINAL FANTASY」の買い切りアプリは、4月1日以降も価格の変更はないとのこと(そのほかのタイトルについては未確認)。例えば、初代「ドラゴンクエスト」は300円、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」は2800円のままだ。
今回調べた2社の有料アプリは、4月1日以降も(App StoreやGoogle Playで購入する場合の)価格は据え置きだが、他社では値上げとなるケースもあり得る。気になる買い切りアプリがあったら、今のうちに購入しておいた方がいいかもしれない。
関連キーワード
Google Play | App Store | 消費税 | ドラゴンクエスト | NAVITIME(ナビタイム) | スクウェア・エニックス | Android | Androidアプリ | Apple | ファイナルファンタジー | ふぉーんなハナシ | spモード
関連記事
- ソフトバンク、消費税増税で月額料金や割引サービスの金額などを改定
ソフトバンクは、消費税が8%に引き上げられる4月1日に、月額料金や月月割などの改定を行う。価格表記も原則外税表示にする。 - KDDI、消費税増税でプリペイド携帯などの通話料を改定
KDDIは消費税が8%にアップする4月1日に、公衆電話からau電話にかけた場合の通話料やプリペイド携帯の通話料などを変更する。 - ソフトバンク、2014年4月から消費税率8%適用で外税表示に
ソフトバンクモバイルは、2014年4月から消費税率が8%に引き上げられることに伴い、価格表記や端末の分割支払金や月月割の金額を変更すると発表した。 - Mobile Weekly Top10:消費税アップでスマホ料金はどうなる? 各社に聞いてみた
2014年4月、消費税の税率が5%から8%にアップする。また税抜き価格を表示する“外税表示”も認められるようになる。増税後の料金と表示について各キャリアに聞いてみた。
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.