2月6日に「VAIO」ブランドで展開してきたPC事業の譲渡を発表し、モバイル領域ではスマートフォン/タブレットに集中していく考えを明らかにしたソニー。同社が展開している電子書籍事業にも大きな動きがあった。
米Sony Electronicsが2月6日(現地時間)に発表した内容によると、同社が北米で提供している電子書店「Reader Store」を3月で終了し、Koboへの移行を促していくことでKoboと提携合意したという。具体的な移行プロセスは今後案内される予定だが、Reader Storeで購入済みの作品を移行先のKoboイーブックストアのアカウントでも読めるようにしていく考え。また今後、XperiaスマートフォンやタブレットにKoboのアプリをプリインストールしていく考えも示されている。
日本で展開しているReader Storeはサービスを継続。2月7日には今後のロードマップを発表している。具体的にはiOSアプリの書籍コンテンツ対応や自動購読サービス、さらにPC向け閲覧環境の提供などだ。
海外では採用しているDRMが同じであることもKoboへの移行に踏み切った理由の1つとみられるが、国内ではそうではないため、同様の発表がなされることは短期的にはないとみられる。ただし、専用端末の開発リソースなどには影響が出てくるとみられる。
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