仕事をしたら“けしからん奴”を見つけた:アフィリエイト市場が拡大している——その要因は意外にもあの業界のお客さん (1/7)
アフィリエイト市場が拡大している。ある調査会社によると、今後も拡大が見込まれるという。「アフィリエイト」と聞いても、なんだか古い印象があるのだが、なぜ好調が続いているのか。日本で初めてサービスを提供した「バリューコマース」の担当者に話を聞いた。
気になる数字を見つけた。それは「アフィリエイト市場が伸びていて、今後も拡大していくのでは」というものだ。
下の棒グラフを見ていただきたい。矢野経済研究所が発表した「アフィリエイト市場」レポートによると、2012年度の市場規模は前年度比112.6%の1276億9000万円。その後も年平均10.0%で成長し、2015年度には1659億円に拡大すると予測している。
「アフィリエイト」と聞いて、「なんだか古いなあ。ブログが登場したときに、流行ったやつでしょう?」と感じる人もいるだろう。記者もそのひとりなのだが、なぜ市場は拡大しているのか。その謎を解くために、日本で初めてアフィリエイトサービスを開始したバリューコマースの木村康夫さん(経営戦略部)に話を聞いた。
木村さんの話を紹介する前に、アフィリエイトの仕組みについて簡単に説明しておこう。
まず、広告主の広告をWebサイトの運営者が掲載する。そしてWebサイト運営者のページから売り上げがあると、報酬として売り上げの一部が支払われるというもの。
例えばA社が自社商品を掲載する際に「お願いがあるのです。あなたのWebサイトに弊社の商品を紹介していただけないでしょうか?」と各サイトに打診していては、莫大な経費がかかってしまう。そこで登場するのが、広告代理店ともいえる「アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)」なのだ。
ASPとは、広告を出稿したいクライアントと、広告を掲載したいWebサイト運営者との“橋渡し”のような存在。広告を掲載してくれる運営者集めから、報酬発生時の支払いなどをこなして、アフィリエイトサービスを提供しているのだ。
EC(電子商取引)の“黒子”ともいえるASPが、なぜ成長を続けているのか。その理由は、意外にも「縮小しつつある業界」が絡んでいたのだ。
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