米Googleが開発中のメガネ型ウェアラブル端末「Google Glass」は、医療分野の強力なプラットフォームになる可能性がある。Google Glassを使えば、医療提供者は患者データに迅速にアクセスしたり、他の臨床医とビデオ会議をしたり、他にも多くの作業を行える。ただし、技術的な課題や法規制の問題があるため、業界で広く使われるようになるのはまだ何年も先かもしれない。
世界的電機メーカー、オランダのPhilipsの医療事業部門であるPhilips Healthcareは2013年10月、米Accentureと提携し、Android端末向けの既存の患者データ監視アプリをGoogle Glass用に移植する計画であることを明らかにした。
関連記事
- 徹底レビュー:「Google Glass」にワクワクが止まらない・Google Glassで手術——医療も変える「ウェアラブル端末」の衝撃
- 「Google Glass」が仕事ツールに ウェアラブル端末で変わる未来の仕事
- 次の本命技術「ウェアラブル端末」が衝撃的な理由
この機能的医療アプリはまだ規制プロセスをクリアしておらず、デモンストレーションプロジェクトの一部と見なされており、市場への投入はまだ当分なさそうだ。だが、Philips Healthcareで患者ケアおよび臨床情報事業担当最高マーケティング責任者を務めるトニー・ジョーンズ氏によれば、このプロジェクトは「Google Glassアプリによって、医師がデバイスの存在を気にせず、患者に集中できるようになる可能性」を示しているという。