「久しぶりにファンレスで出してきましたね」——QNAP「TurboNAS TS-210」がデビュー
前回触れたとおり、年末はNASやNASキットがよく売れる。「家と部屋の大掃除の延長でデータを整理する人が増えてきて、そのタイミングでNASを導入しようという流れができています」(パソコンショップ・アーク)というわけだ。
入門向けのNASキットはシンプルに徹したShuttle「OMNINAS」が目立っているが、高度な設定や高速性を求める上級者にはQNAPのNASキット「TurboNAS」シリーズが定番的に売れている。TSUKUMO eX.は「TS-220のように、HDDが2台入るスタンダードなタイプが売れ筋になっていますね」と話す。そのTurboNASに変わり種の「TS-210」が加わり、話題を集めている。
TurboNAS TS-210は、2.5/3.5インチドライブを横に2台並べるスリムな筐体を採用したファンレス仕様のNASキットだ。オーディオファンに大ヒットした1台向けモデル「TurboNAS TS-119」のコンセプトを引き継ぎ、テレビやオーディオ機器の周辺に置くことを想定したデザインに仕上げている。CPUクロックはTS-119から400MHz向上した1.6GHzで、16Gバイトのフラッシュメモリも内蔵。2台のドライブでJBODとRAID 0/1で構築できるほか、SDメモリーカードスロットやUSB 3.0とUSB 2.0端子も備えている。
入荷したオリオスペックは「QNAPさんでは久しぶりのファンレス仕様です。やはりオーディオファンの方がとくに注目していると思います」と語る。TS-220はNAS向けHDDでの使用が推奨されているが、同店ではHDDとSSDをセットして保存されたオーディオファイルの聞き比べも試したとか。
「良質なスピーカーとプレーヤーを使うと、音楽CDレベルの音源でも違いがよく出ます。SSDはカチッとした音、HDDのほうが柔らかみのある音が出ます。また、これは個人的な感想ですけど、TS-220自身が従来のQNAP製品と多少音の出方が違う印象も受けました。この辺は好みの問題なので善し悪しはないですが、違いも含めて味わうのも楽しいと思いますよ」(オリオスペック)と話していた。
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